遠い目標より近くの目標。ゴールを可視化してご褒美をつけてしまえばお勉強の苦痛も大幅減。


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2008年8月11日
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前々項(「成長の喜び......「楽(たの)習」の源ここにあり」)前項(「中国語のツール化で中国語楽(たの)習」)と中国語の学習を楽しくする方策を考えてきましたが、前項の冒頭でも触れたように、お勉強は結局お勉強であり、大半の人にとっては、どうあがいたところで楽しいものではないのも現実です。

そこで、本項からは楽習のもう一つの形である楽(ラク)習、楽しいとは言えないけど、お勉強が辛くない苦しくない、とするための学習法について考えてみたいと思います。

勉強がつまらなくなるのには原因があるはずですから、その原因を一つ一つ潰していくことで苦痛を軽減するところから手をつけてみましょう。

ゴール

前々項でも少し触れましたが、語学が苦痛になる最大の要因の一つは、その時間的「長さ」にあります。とにかくゴールが遠い。個人差や一日当たりの学習時間にもよりますが、十分なレベルに到達するまでには二三年かかるのはごく普通のことです。

ゴールとまでは言わなくても、上達を実感できるとうれしいものですが、語学力上昇の過程は往々にして右肩上がり一直線ではなく、階段式で踊り場の期間が存在するため、明確に上達を感じるには、普通数ヶ月の期間を要します。

踊り場にいる間は勉強してもその上達を実感できないのです。それが数ヶ月続く......学習者はその間悩みます。「今やっている学習は正しいのだろうか」と。疑いは学習をつまらないものにします。先が見えれば今やっていることの意義を知ることができますが、先が見えない状態では今の学習の意義を実感できません。だからつまらないのです。

では、ゴールを思いっきり近づけることはできないものでしょうか。

ゴールが近づける、ということは、目標とするレベルを引き下げる、ということを意味します。いきなり「達人になろう」とか、「ビジネスレベル」とか考えず、「旅行会話ができるように」とか「日常会話に不自由しないレベルに」という風に、とりあえずの目標レベルを引き下げてやるのです。

遠大な目標を掲げる方が燃える、という方には必要ありませんが、長期的なものがインセンティブにならない、という方には有効な方法です。

ゴールが近くなれば負担は小さくなります。ゴールが可視化できれば、今やっている学習の意義を実感できます。そうすれば、先が見えないことに起因する苦痛は消え去ることでしょう。

それでは高いレベルには到達できないではないか、と思われるかもしれませんが、ゴールに到達してから改めて次のゴールを設定し、これを繰り返せばよいだけの話です。目標を大中小という風に分けて、一つ一つクリアしていくのです。

もちろん、小さくともゴールなのですから、ご褒美なり何なりは用意しておいた方がやる気はでます。例えば、旅行会話をマスターしたら、実際に中国旅行に行くとか。

ご褒美は何も別に無理やり中国語に絡める必要もありません。何かほしいものがあるとしたら、目標に達成したら買ってしまうとかでもかまいません。

結婚している場合は配偶者の協力が必要になりますが、別にギャンブルをしている訳ではなく、またレベルが上がれば経済的価値も発生するのですから、分相応をわきまえれば快く協力してもらえると思います。

中国語検定やHSKのように資格・級として明確に識別できるものならさらに説得しやすいのではないでしょうか。

この場合の方が独身者に比べ達成感も高くなるかもしれませんね。自分だけのお金ではないのですから、ご褒美の意義が強まります。

これに乗じてなかなか買ってもらえないアイテムをゲットしてみてはいかがでしょうか(笑)。

リストラ

「似て非なる「達人」と「マスター」 割り切ればラクラク中国語」でも触れましたが、ほとんどの人は達人になる必要などないのですから、中国語は仕事や生活のツールと割り切って、自分にとって当面必要になる能力に限ることで、大目標であるゴールそのものを近づけることも有効です。

繰り返しになりますが、中国へ赴任してきた夫と、その夫についてきたご婦人様では、必要になる中国語の範囲、レベルともに全く異なってきます。現役大学生で、就活 のアピールポイントにしたいと考えている場合は、会話云々よりHSKや中国語検定のような履歴書に書き込める資格試験が重要になります。

このように、多くの学習者には総合的な中国語能力が要求されることなどないのですから、使わないであろう方面の能力はバッサリと削ってしまえば良いのです。学習範囲を狭めれば、習得に必要になる時間を大幅に短縮できます。その中で学習したものは、自分が必要になるものばかりですので、使用頻度も高くなり、時間がたてばたつほど熟練度が増して行きます。

とにもかくにも、ラクをするのには無駄を省くことが肝心なのは語学に限りません。思い切ってバサッリと削ってしまいましょう。必要性を感じたら後で補えば良いだけの話なのですから、何も遠慮はいりませんよ。

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