辞書引き癖を矯正し多読型リーディングへの道を開く対訳テキスト。使い方次第では会話・通訳訓練にも。


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2008年3月18日
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語学テキストにはさまざまな種類のものがあります。教科書的な当たり障りのないテキストから、奇を狙った変わりモノテキストまで、枚挙に暇がありません。

最近はビジネス需要の増加のため、かつては市場の大きい英語テキストにしか見られなかった奇抜なテキストも、中国語テキストの中にポツポツと出現するようになっています。

もちろんこれはこれで良いことなのですが、既に学習効果が認知されている古典的な学習法を採用しているテキストがその影に埋もれ始めているような気がしてなりません。

本項で紹介する「日中対訳テキスト」もそんな目立たないながらも、実はかなり使えるテキストの一つです。

時代を感じるテキスト

いわゆる「対訳テキスト」とは、外国語文と和訳文が併記されているテキストのことで、ページ見開きの左ページに外国語文が、右ページに和訳文が掲載されているのが最も一般的な形式です。

テキストらしく語釈がついているものもありますが、ぶっきら棒に外国語文と和訳文がずらっと掲載されているだけのものも少なくありません。カラフルでイラスト満載な最近のテキストと比べると、どこか時代を感じさせられてしまうテキストでもあります。

内容的には古今東西の名著や、映画化されたようなベストセラー文学作品、日本文化紹介が主流を占めているようです。

基本はリーディング

「対訳テキスト」は、言うまでもないのかもしれませんが、基本的にはリーディング学習テキストとして使われます。

日本語訳をすぐに確認できるので、いちいち辞書を引かなくても読解に支障をきたすことはありません。いまいち理解できない部分は和訳文を読めば良いので、リーディングにかかるストレスを大幅に軽減することができます。

また、先に和訳文を読んでから中国語の部分を読むという方法もあります。先に日本語で読んでおけば、内容を理解している分、中国語文でもすんなり内容が頭に入ってくるからです。

リーディング学習は、特に中国語では、日本人的に会話やリスニングと比べリーディングの方が簡単なので、往々にしておろそかにされてしまいますが、中国語の語感をいち早く養うには欠かせない学習方法です。

特に多読は語感育成に大きな効果を発揮するので、多読型リーディング学習を進めるのに障害となる「辞書を引かないと気がすまない」という初級癖を矯正するのに有効な対訳テキストは、中級レベルの学習者にとって大きな意味を持つことでしょう。

対訳テキストで通訳訓練?

「対訳テキスト」はそのテキスト構成が簡単な分、工夫次第でいろいろな応用を利かせることができます。

例えば、中国語文を和訳したり、日本語文を中国語訳したりすることで、日中中日翻訳や中国語作文の練習をすることができます。

会話文の多い対訳テキストを使って通訳訓練を行うことだって可能です。文章が目に入ったら、口頭で翻訳をするのです。

一見地道な訓練ですが、継続することで大幅に通訳翻訳力を高めることができます。

一見何の変哲もない対訳テキストも、考え一つで通訳訓練テキストとしても使えてしまうのです。

日中対訳テキスト

残念ながら、出版されている日中対訳型のテキストはあまり多くありません。

有名古典文学、映画化された短編小説、日本解説書の日中対訳テキストが数冊出版されているだけです。

まぁそれでもないよりはマシですから、ありがたく丁寧に使わせていただきましょう。

日中対訳テキスト

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