上級者の嗜み ~ 中国語詩歌テキスト

上級レベルに差し掛かる段階になったら有名な詩をいくつか学習しておきましょう。意外なところで役に立つことがあります。

有名な詩の一節は、現代でも頻繁に引用されます。こればっかりは事前に学習しておかないと手も足も出ません。

日本でも有名は李白や杜甫に代表される唐詩と、これまた日本でも広く知られる蘇東坡に代表される宗詞は古代中国文化のエッセンスです。中国文化の理解を深める上で避けては通れない要素でもあります。

詩の一節に由来する成語や諺は少なくありません。日頃よく聞く表現が、その実は有名な詩の一節だった、なんてことを経験した中上級者も少なくないと思います。

いちいちすべての詩を諳んじる必要はありませんが、有名な詩の一つや二つぐらいは諳んじることができるようにしておく方がいいでしょう。

それ以外のものについては、諺になっているような有名な部分だけ見ていけば良いと思います。すべて諳んじるなんて事実上不可能ですから、如何に受けが良いからと言ってもほどほどにしておきましょう。

究極的には「どれだけの詩を諳んじることができるのか」、ということよりも、「自分の言葉でどのような内容を伝えることができるのか」ということの方が大切になります。詩は美しいですが、私たちにとってはあくまでも借り物でしかないのです。

それはそれとして、中国語の古詩についても中国語学習テキスト化されたものがあります。よほど古中国語に関する知識がない限りいきなり原文に当たるのは難しいですから、興味のある方は利用されてはいかがでしょうか。

中国語詩歌テキスト