カシオ エクスワード 歴代中国語モデルまとめ

目次

歴代機種中国語コンテンツ一覧表

歴代機種の収録中国語コンテンツを年度・型番別に一覧表にしている。赤色は音声付き。※版や収録語彙数などコンテンツの詳細については「中国語電子辞書比較表」を参照のこと。

年度 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
型番 XD-ST7300 XD-GT7350 XD-SW7300 XD-GW7350 XD-SP7300 XD-GP7350 XD-SF7300 XD-GF7350 XD-A7300 XD-B7300 XD-D7300 XD-N7300 XD-U7300 XD-K7300 XD-Y7300
中日 小学館
中日辞典
愛知大学
中日大辞典
日中 小学館
日中辞典
中中 現代漢語大詞典
新語 中日辞典
新語・情報篇
中国語
新語ビジネス用語辞典
機能型 オールカラー
中国語生活図解辞典
専門 日中パソコン用語辞典
日中英・
電子技術用語対訳集
日中英固有名詞辞典
中英英中 漢英大詞典
英漢大詞典
会話 ひとり歩きの中国語
旅の指さし会話帳 中国語
Dr.PASSPORT 日本語→中国語版
Trouble Passport 日本語→中国語版
一人歩きの中国語自遊自在
学習 文法中心
ゼロから始める中国語
口が覚える中国語
NHKラジオ まいにち中国語
資格
方言 はじめての上海語
はじめての台湾語
はじめての広東語
ひとり歩きの台湾編
その他 中日・日中
付録集
ピンイントレーナー

主要コンテンツ略説

メインの中日・日中辞書として採用されているのは小学館の中日・日中辞典である。そして上位モデルには日本最大の中国語辞典である愛知大学編纂の『中日大辞典 増訂第三版』が追加される。

中中辞書としては上海辞书出版社の『現代漢語大詞典』が収録されている。『現代漢語大詞典』は中国最大級の大型国語辞書である。

英中中英辞書は上海交通大学出版社の『漢英大辞典』と上海译文出版社の『英漢大詞典』が採用されている。語数それぞれ約22万語に上る大辞典である。

新語辞書は一貫して『中国語 新語ビジネス用語辞典』を採用している。2010年より『中日辞典 新語・情報篇』も追加された。

2012年版より、新たに『オールカラー中国語生活図解辞典』が音声付きで追加された。

この他、2009年版より上海語・広東語・台湾語コンテンツが収録された。

主要学習機能

最新版の主要学習機能を紹介する。

  • カラーマーカー
  • カラー付箋
  • カラーノート
  • 暗記カード

主要学習機能略説

「カラーマーカー」「カラー付箋」「カラーノート」はその名の通りマーカーを入れたり、付箋を貼ったり、メモをすることができる機能である。「暗記カード」機能は、暗記カードをデジタル化したものである。

小史

電子辞書市場ではシェアNo.1のブランドであるが、中国語モデルでは、コンテンツ・機能的にキヤノンワードタンクの後塵を拝している。

現在ではスタンダードとなっている「中国語手書き入力検索」ではキヤノンに遅れること4年、中国の国語辞書に当たる中中辞書の収録は3年、中英中中英辞書の収録に至っては5年もキヤノンに先行を許すこととなった。

主要コンテンツの投入でキヤノンと並んだのは、日本最大の中国語辞書である愛知大学編纂の『中日大辞典』を搭載した、2006年の上位機種「XD-GT7350」ぐらいであろうか。

2007年にようやく中国語手書き入力機能を搭載、キヤノンとの差を一つ埋めることに成功したが、マイナーチェンジに終わった翌2008年は、強力なグレードアップ版をリリースしてきたキヤノンに再度大きな遅れを取ることとなった。さらに、初心者向けの標準機種においては、新たに手書き入力機能を搭載し、初心者向けに絞ったコンテンツ構成のモデルをリリースしたシャープと比べても見劣りするなど、まさに屈辱の2008年となった。

一時は中国語モデルにおけるキヤノンの覇権に屈し、抵抗を放棄したかとまでまことしやかにささやかれたが、2009年バージョン上位機種「XD-GF7350」で、起死回生の反撃をみせることになった。

「XD-GF7350」では待望の中中辞書として上海辞书出版社の『現代漢語大詞典』を収録。親字15,312語、熟語約10万語の大型辞書で、キヤノンが採用している『現代漢語詞典』の2倍近いサイズとなる。また、中英辞書と英中辞書も収録、いずれの辞書も熟語数が22万語に上る大辞典で、中型辞書を採用しているキヤノンと比べ、その収録語彙数は突出している。

2010年はいち早くカラー化。キヤノンが新型に切り替えるのに手間取ったため、結果的に中国語モデルではカラー化で3年先行したことになり、マーケティング的には大きな成功をもたらすこととなった。

2011年には『文法中心 ゼロから始める中国語』が追加され、文法コンテンツ空白の穴が埋められた。続く2012年には業界初となる中国語図鑑コンテンツ『オールカラー中国語生活図解辞典』が追加され、地味な分野なれど図鑑コンテンツではキヤノンに先行することに成功した。

2013年には会話学習コンテンツとして『口が覚える中国語』が追加された。学習系の会話コンテンツとしては初の収録となる。

2014年には学習コンテンツとして『NHKラジオ まいにち中国語』が追加された。NHKコンテンツとしては業界初の収録となる。また、『中日大辞典』が第三版へと更新された。

語彙数重視のエキスパート向けとしてはキヤノンを凌ぐレベルに到達したエクスワード。中国語電子辞書の新たな時代を切り開くことができるか否か、その動向に注目が集まっている。

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