特徴(メーカー〔キヤノン〕より)
収録辞書コンテンツ
講談社『中日辞典 第二版/日中辞典』、東方書店『中国語文法用例辞典』、東方書店『中国語基本単語1400』など、中国語初心者向けのコンテンツを収録しました。
また、『中国語会話パーフェクトブック』や『わがまま歩き旅行会話 中国語+英語』『挑戦!中国なぞなぞ200』など、コミュニケーション型のコンテンツや楽しみながら学習できるコンテンツを厳選して収録しています。
※中国語関連コンテンツのみ抜粋。
- 講談社 中日辞典 第二版約87,000語
- 講談社 日中辞典約76,000語
- 社会科学研究院語言研究所/商務印書館 現代漢語詞典 第4版(2002年増補本〈2004北京第333次印刷〉)約62,000項目
- オックスフォード英中・中英辞典 第3版 ポケット版約52,000語句
- 東方書店 中国語文法用例辞典約1,000語
- ベレ出版 中国語会話パーフェクトブック約3,200例文
- 講談社 現代中国語新語辞典約13,500語
- 日経BP社 日中英・電子技術用語対訳集 第2版 約1,600語
- 東方書店 中国語基本単語1400 1,400語
- 相原茂編集 挑戦!中国なぞなぞ200 200問
- 業之日本社 ブルーガイド わがまま歩き 旅行会話 中国語 +英語 例文約2,200例/単語約5,200語
より充実した音声学習機能(標準機種・上位機種共通)
ネイティブの発音に合わせてテキストが表示される「オーディオブック機能」、リスニング力を高めるための「ディクテーション機能」、「MP3再生機能」、そして自分の発音を録音して豊富なネイティブ発音との聞き比べができる「発音比較機能」を搭載。
直感的に操作できる全面タッチパネル(標準機種・上位機種共通)
タッチパネルに直接漢字を書き込み検索する「手書き検索機能」を搭載。また、辞書間の横断検索もタッチパネル上で簡単に行うことができます。
多彩な検索機能(標準機種・上位機種共通)
「すぐ出る検索」「複数辞書検索」「部品名検索」「成句検索」「例文検索」「手書き検索」対応。
解説(By 管理人)
中国語電子辞書の王者キヤノンの「ワードタンク」シリーズ、2009年バージョンは標準機種と上位機種の二頭立てとなりました。
本レポートでは、標準機種となる「wordtank V823」にスポットライトを合わせて分析します。
ここに注目!①……『現代漢語詞典』『オックスフォード英中/中英辞典』も収録
標準機種は入門初級向け仕様、ということなのですが、中級以降向けの中中辞書、中国社会科学院語言研究所詞典編輯室/商務印書館『現代漢語詞典』が収録されています。
ということは、コンテンツにおいて、中上級者向けの上位機種「V923」との格差がそれほど大きくない、ということを意味します。重要コンテンツに限って言うのならば、上級者向けの総合辞書である愛知大学の『中日大辞典』と、2009年バージョンから新たに追加された講談社の『中国語類義語活用辞典』が収録されていないだけなのです。
もちろん中日大辞典や類義語活用辞典は中上級者にとって有意義なコンテンツであることは間違いないのですが、少なくとも、初級レベルの学習者が、中中辞書欲しさにちょっと背伸びして上位機種を購入する必要性がないことを意味します。
初心者にとって有利な標準機種とエキスパート向けの上位機種の狭間にある初級レベルの学習者にとって、これはうれしい仕様なのではないでしょうか。
また、カシオでは上位機種のみの収録となっている英中中英辞書が、これまた標準機種である「V823」に収録されています。英語も視野に入れている学習者にはおいしいコンテンツです。
ここに注目!②……「文法用例辞典」収録
東方書店の『中国語文法用例辞典』が新たに追加されました。これは留学経験者なら知る人ぞ知る定番中国語学習書籍『現代漢語八百詞増訂本』を完訳したもので、学習者にとってわかりにくい「虚詞」(機能語)を中心に、用法が詳しく解説されています。
ここに注目!③……「発音・リスニング学習機能が充実した発音・音声関連機能」
ネイティブの発音に合わせてテキストが表示される「オーディオブック機能」や、その名の通りディクテーション学習を行うための「ディクテーション機能」、外部からMP3を取り込んで再生する「MP3再生機能」、そして自分の発音を録音してネイティブ発音との聞き比べができる「発音比較機能」は素晴らしいの一言。このあたりの機能は、電子辞書というよりも、中国語学習機という方が正しいのかもしれません。電子辞書は、すでに単なる電子辞書ではなくなっているのです。
ここに注目!④……「強力な検索機能」
ピンインがわからなくても辞書を引ける「手書き入力検索」他、複数の辞書を横断的に検索できる「複数辞書検索」など、多様な検索機能を搭載しています。
ここに注目!⑤……「単語帳機能」
引いた単語を単語帳に登録することができます。手間のかかる単語帳作成がワンタッチで。
総括
レポートしてみて驚くのが、上位機種である「V923」とのコンテンツ差が他社ブランドに比べ小さいこと。ぶっちゃけた話、重要コンテンツでは『中日大辞典』と『中国語類義語活用辞典』があるかないか、この違いでしかありません。
正直な話、これで一万円の価格差がつくのはちょっと……という感じですか。
逆に言えば、2009年バージョンの標準機種は、非常においしい存在になっています。ライバルのカシオでは、上位機種のコンテンツである中中辞書と英中中英辞書が収録されているのですから。
ではなぜこんな事態になっているのか。もともと、初心者向けとエキスパートモデルに分かれていた先々代の2006年版においても、初心者向けモデルに中中辞書と英中中英辞書が収録されていたので、それをそのまま継承した、と考えることもできますが、これに加え、おそらくは中国市場を意識していることも影響していると思います。
先代の2008年版は標準機種と上位機種という二頭立てではなく、「V903」という事実上上位機種一本のラインアップだったのですが、「V903」は後に「V903c」という、中国語版取扱説明書が充実したモデルが追加でリリースされています。
そして、2009年バージョンでは、日本語学習者向けの機能強化が行われているのです。そう、狙うところは中国人日本語学習者層。中国の国語辞書である『現代漢語詞典』と中国人にとっての英語辞書である『オックスフォード英中中英辞典』が収録された今、中国人向けの電子辞書として十分なコンテンツを備えていることになりますから。
となると、たとえ標準機種であっても『現代漢語詞典』と『オックスフォード英中中英辞典』は外せなくなります。これを外したら中国人向けには売り物になりませんから。これが標準機種であるにもかかわらず中中辞書と英中中英辞書が収録されている理由だと思われます。キヤノンの目は中国市場に向き始めているのです。
そんな訳で、実勢価格次第では非常にお買い得な電子辞書となっています。発音音声関連の機能は抜群ですし。初級レベルならこれで決まりじゃないですか。
なお、上位機種である「wordtank V923」についてはこちらのレポートをご参照ください。
購入のヒント
電子辞書は語学への初期投資のなかで、比較的大きな割合を占める投資項目となります。となれば、少しでも安く買いたいと思うのが人情というもの。次のページで中国語電子辞書を安く買うための手引きを公開していますので、ご参照ください。
体験談募集中
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