【分析レポート】CASIO Ex-word XD-U7300

コンテンツ・機能情報

※参照:カシオ・ホームページ

※コンテンツ一覧は「中国語電子辞書比較表」を、標準機種・上位機種及び前モデルとの差分については「カシオ エクスワード 歴代中国語モデルまとめ」を参照のこと。

ポイント

ここに注目!①……「中日大辞典 第三版」

日本最大の中国語辞典である愛知大学の『中日大辞典』が第三版へとアップデートされた。第三版を搭載しているのはエクスワードのみである。

ここに注目!②……「NHKコンテンツ収録」

初学者向けのコンテンツとして『NHKラジオ まいにち中国語』を1年分(2012年4月~2013年3月放送分)収録している。安定したクオリティを保持するNHKコンテンツの採用は業界初となる。

ここに注目!③……「大型中中・中英・英中辞典収録」

大型中中辞典として『現代漢語大詞典』を、大型中英英中辞書として『漢英大辞典』『英漢大詞典』収録している。大型中中・中英・英中辞典を収録しているのはエクスワードのみ。

ここに注目!④……「方言コンテンツ」

『はじめての上海語』『はじめての台湾語』『はじめての広東語』を収録。方言コンテンツを収録しているのはエクスワードのみ。

ここに注目!⑤……「読み上げ機能」

単語・熟語・例文を合成音声で読み上げる。オリジナルで音声が収録されていないコンテンツでも発声させることができる。音声速度の切り替えが可能。

解説

毎年マメに新モデルをリリースするカシオ。毎回中国語コンテンツを一つ新規追加するそのペースは今回も継承されている。今年追加された中国語コンテンツは『NHKラジオ まいにち中国語』である。

NHKのコンテンツは税金が投入されていることもあって高品質で安定している。特に注目を集めやすいテレビ版とは異なり、ラジオ版は話題性を追求する必要もないため、その安定感は抜群である。電子辞書本来の存在意義とは少し離れてしまうが、NHKコンテンツの収録は快挙と言って良いだろう。

学習系コンテンツはこれで3コンテンツとなり、ライバルのキヤノンとまた一歩差を広げたことになる。もっとも、2013年版のレポートでも言及したので繰り返しになるが、1年1コンテンツ追加というペースははっきり言って遅い。学習テキストは山ほどあるのだから、これらを電子化して追加できるようにしてほしいものだ。

また、キヤノンが2012年版で実現した小学館と講談社の中日日中辞典ダブル収録だが、エクスワードでは今年度も見送られてしまった。もう2年になるので多少期待していたのだが、残念な結果に終わった。

このあたりは共通プラットフォーム型で、数ある外国語モデルの一つに過ぎないという、そのシステム上の制約も大きいのだろうが、キヤノンが躓いている間にキャッチアップしてほしいものだ。

購入のヒント

電子辞書は語学への初期投資のなかで、比較的大きな割合を占める投資項目となる。それを少しでも抑えるために、次のページで購入の手引きとしてまとめている。

「中国語電子辞書購入の手引き」

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