終わりに代えて-何のために中国語を学ぶのか、今一度考える

これまで英語学習者の中国語について考えてきたが、最後に初心に立ち返って、中国語を学ぶ目的と理由について今一度考えなおしてみたい。

目的

これは筆者が事あるごとに強調していることだが、外国語の習得は人生の一大事業であるので、それに先立って目的を明確にしておかなければならない。もちろん、その目的は途中で変更することがあっても一向に構わないが、まずはなぜ、何のために学ぶのかをはっきりとさせることで、どのような学習法を採用して、どの程度の労力が必要になるのか試算できるようになるのだ。

例えば、就職転職対策と趣味の一環では学習スタンスがかなり異なってくる。また、趣味なら期間的な問題は存在しないが、就職対策ならば就活の開始までに結果を出す必要がある。転職ならば早ければ早いほど良いだろう。業務上中国語が必要になっているようなケースではさらに逼迫性が高くなる。

プラスワンとしての中国語

多くの英語学習者にとって、基本的に中国語はあくまでプラスワンなので、その目標は低くても一向に構わない。少しかじるだけでも英語へのフィードバック効果は期待できるし、他の英語学習者との差別化という点でも、中検3級もあれば十分だからだ。

逆に、高い目標を掲げる場合は慎重を期さなければならない。高い目標を達成するためにはそれ相応の時間と労力が必要になる。たとえ本人にその気があったとしても、外部事情でそれだけの時間を確保できない可能性も十分にあるからだ。

単なる希望ならそれでも良いが、人生設計の一部として真剣に考えるのならば、実行可能性について慎重に検討する必要があるだろう。

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Time:
2015-03-12 Last modified: 2015-03-12