上海語は
「方言間の格差について」で列挙した七大方言の一つ「呉方言」に属します。
以前は蘇州方言を以って呉方言の代表としていましたが、圧倒的な存在感を持つ経済都市上海の方言ということで、今や呉方言を代表する方言とみなされるようになっています。
標準語である普通語との差は大きく、一般的に北京人は上海語を聴解することはできません。東京人が関西弁を聴解できることを考えると、上海語と標準語(普通語)との乖離は、関西弁のそれと比べてずっと大きいものと思われます。
上海語の特徴は中古(三国・隋・唐)中国語音韻体系を保持しているところにあり、普通語にはない意味の弁別がある濁音の概念が存在しています。一方そり舌音は存在しないため、日本人と同様そり舌音は得意ではないようです。
また、上海語は急速に変化している方言で、老年層では6つの声調が、中年層以下では5つに減少しており、若年層に至ってはさらに減少する傾向を呈しています。変化の大きい都市は、言葉の変化も大きいのかもしれません。
ちなみに、近年は上海の目覚しい発展のため、意図的に上海語を使うことで、自分が生粋の上海人であることを宣揚する人もいるみたいです。上海人は上海人以外の中国人を田舎モノとみなしているところがあるので。
上海に行くのなら、上海語を一言二言話せるようにしておくと、上海人に喜ばれると思います。簡単な挨拶と自分の名前ぐらい上海語でできるようにしておくと非常に歓迎されるかも。