中国政官界の汚職が深刻であることは多分このメルマガを購読されている皆様には既知の話だとは思いますが、汚職官僚の90%に愛人が存在しており、中には複数で愛人を共用しているケースもあるそうです……
【複数で「共有」まで?!汚職官僚の90%に愛人―中国(Record China)】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081113-00000030-rcdc-cn
愛人共用なんて想像しただけで気持ち悪い話ですが、改革開放30年、実質的に資本主義化された中国経済の中にあって、このような現象(複数共有を除く)はもう普遍的なものになっています。
愛人は中国語で“二奶”と言います。中国語で“爱人”と言うと配偶者の意味になるのは有名な話ですね。「私の“爱人”です。」と紹介されても驚いてはいけません。
愛人を囲うことを“包二奶”と言います。日本語は「囲み」、中国語は「包む」……微妙な違いです。まぁ、中国語の“包”には「囲む」という意味もあるんですけど。愛人はやっぱり囲うものか。
“二奶”という言葉は比較的新しい言葉で、元々は妾を指したのですが、今では広く愛人を指します。“二奶村”と呼ばれる愛人集中居住区まで出現するなど、社会問題化しています。
ここまで普遍化しているのは貧富格差があまりにも大きいためではないかと思います。愛人を囲う経費が相対的に小さいんですよ。
ちなみに“二奶”のことを“第三者”と言うこともあります。“第三者”は日本語と同様に当事者以外の者・団体を指す言葉ですが、愛人の意味も合わせ持ちます。“第三者”という字面の通り、男女を問わず使うことができますが、一般には女性の場合が多いですね。
“第三者”は“第三者插足”(愛人が夫婦の関係に割ってはいること)なんていう表現に見られるように、婚姻を軸にして見た表現で、否定的なニュアンスが強くなります。“二奶”も貶義語ですが、広く愛人を指す表現で、“二奶维权”(愛人権利保護)なんて言葉が生まれているように、貶義的な語感が小さくなってきているみたいです。それだけ普遍化しているということですが。かつての“一夫一妻多妾制”に引っ掛けて“一夫一妻多奶制”なんて言ったりもします(笑)。
あえて言えば、「少女売春」と「援助交際」の語感の違いみたいなものですか。日本語で喩えるなら。
|
中国版「負け犬」こと“剩女”(余りものの女)のお話 |
中国語コラム |
中国語における水と温度の関係 |