※ダイジェスト
钓鱼执法(diao4yu2 zhi2fa3)
おとり捜査(※解説参照)
敢えて訳すのならば、いわゆる「おとり捜査」なのですが、日本で一般に想定されている「おとり捜査」よりダイナミック且つエグイのが特徴です。
なお、日本における「おとり捜査」の定義については、ウィキペディアなり何なりをご参照ください。
さて、最近中国メディアを騒がしている“钓鱼执法”ですが、その手口はまさにエグイの一言。
「餌」を演じる人間が、腹が痛いからちょっと車に乗せてくれ、と病人を装って半ば強引に車に乗り込み、警察が白タクの取り締まりを行っているところまで誘導し、現場についたら有無を言わさず金をダッシュボードに置いて、鍵を引き抜いてしまいます。
そして待ち構えていた警察が、白タク営業容疑でドライバーを逮捕し、高額の罰金を科します。
このように、犯罪誘導というよりも、無実の罪を無理やり着せているようなもので、はっきり言って国家権力による犯罪行為そのものなので、「おとり捜査」という、日本の法律上の概念を訳語に当てるのは、あまり正確とは言えないかもしれません。
こうして白タク容疑を着せられた男性が、指を切り落として抗議したことがマスコミに大きく取り上げられ、世論の圧力によって当局が非を認めたのはまだつい先日の話です。
ちなみに日本人的な視点で見て面白いのが、不正行為を行っていた部門の上位に当たる政府機関が、メディアに対してまるで他人事のように当該部門への不満を表明していたところです。日本なら、上位機関も連帯責任を問われるのですが。
このように、日本と比較して、責任があまり上位へ遡及しないのが中国の特徴です。よく中国人は謝らないと言われますが、責任が上位へ遡及せず、謝った本人が経済的損失補てんを含めて、責任をすべて背負うことになるという中国社会のルールにその原因の一つがあるのでは、と私は考えています。
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