目的を表す介詞「为」「为了」「为着」

「…のため」「…のために」の意で行為の目的を導き,その行為が何を目的にして行なわれるかを表す介詞には“”“为了”などがある。

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目的を表す介詞には以下のようなものがある。“为了”と“为着”は基本的には“”に“了”“着”がついたものと理解すれば良い。

介詞例文
我们自己的将来刻苦学习。
我々自身の未来のため勉学に勤しむ。
Wèi wǒmen zìjǐ de jiānglái kèkǔ xuéxí.
为了
为了这事我费了不少心思。
この件のためにわたしは相当頭を悩ませた。
Wèile zhè shì wǒ fèi le bùshǎo xīnsi.
为着
为着我们辛苦了大半辈子。
彼はわたしたちのために人生の大半を捧げた。
Tā wèizhe wǒmen xīnkǔ le dàbàn bèizi.

“而”との呼応

接続詞“”と呼応して用いることも多い。

我们要胜利奋斗。
我々は勝利のために奮闘しなければならない。
Wǒmen yào wèi shènglì ér fèndòu.

“为”+動詞/形容詞+“起见”

「为+動詞/形容詞+起见」の形で,目的を強調する。主語の前に置く。書面語に用いることが多い。この形では“为”に“了”“着”をつけることはできない。

安全起见,公司要求员工戴安全帽。
安全のため,会社は職員にヘルメットを着用することを義務付けている。
Wèi ānquán qǐjiàn, gōngsī yāoqiú yuángōng dài ānquán mào.

目的の後置

“是为了…”“是为着…”の形で“是”の目的語となり,目的を表す介詞フレーズを動詞“是”の後ろに後置する。この用法では“为”はふつう“了”“着”を伴う。

他这样做都是为了你。
彼がこのようにするのはすべて君のためだ。
Tā zhèyàng zuò dōu shì wèile nǐ.

原因

「目的」と「原因」は日本語でもいずれも「…のために」と訳されるように,両者は非常に近い関係にある。特に「目的」は「原因」と解釈できることも多く,「目的」は「原因」を内包していると考えることができる。このため,目的を表す介詞は以下の例のように原因を表すこともある。なお,原因を表す用法では“为了”や“为着”の形で用いられることは少ない。この用法については原因を表す介詞を参照。

老乡们都他的成功高兴。
同郷の人たちはみな彼の成功を喜んだ。
Lǎoxiāng men dōu wèi tā de chénggōng gāoxìng.
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