中国語の中の外来語

中国語はすべて漢字を使用するため、日本人的には想像しがたいのですが、外来語にも漢字を当てはめます。

外来語の処理方法は主に意訳、音訳、意訳音訳併用の3パターンがありますが、音訳されていた外来語も意味が浸透してきた後に意訳する傾向があります。

医薬品のペニシリンは、当初は「盤尼西林」(pan ni xi lin)と訳されていたのが、後に「青黴素」(qing mei su)という単語に置き換わっています。

同じく当初は「維他命」(wei ta ming)と音訳されていた「ビタミン」も後に、「維生素」(wei sheng su)に取って代わられました。

また、この他日本語に由来する外来語も多数存在しています。「取消」や「手続」がそれです。

近代中国から日本へ留学した中国人学生が、西洋から日本に流入した新しい思想概念を日本製の単語と共に中国へ持ち帰ったため、近代に生まれた単語には日本語に由来するものが少なくありません。