感嘆詞

感嘆詞とは喜怒哀楽のような感情や,承諾や反対、または呼び掛けなどを表し、単独で文になり得る語である。主語、述語、目的語、修飾語になることも,他の語の修飾を受けることもない。その性質上,口語で頻繁に用いられる。

感嘆詞は基本的に当て字で,同じ、もしくは近似する音が複数の文字で表記されるが,実際には厳密な区分は存在しない。発音の強弱・長短・高低がその場面や状況に応じて変化するものも多い。

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感嘆詞には以下のようなものがある。

感嘆詞発音意味補足
ā驚きを表す。短く発音する。
á問い詰めたり,聞き返したりするときに発する声。
ǎ驚愕・意外を表す。半3声で発音される。
à同意の気持ちを表す。やや短めに発音する。
思い当たったり,気づいたりしたときに発する声。やや長めに発音する。
驚嘆したり,感心したりするときに発する声。
āi意外・不満を表す。短く発音したり,語尾が高くなったり,低くなったりする。
呼びかけや注意を喚起する声。
哎呀āiyā(āiya)驚き・意外な気持ちを表す。“āiyaya…”とyaを繰り返すこともある。
āiyā不満・不機嫌を表す。
哎哟āiyō(āiyo)驚きや苦痛を表す。“āi…yo”“āiyo…”のように語尾を伸ばしたり,“āiyōyō…”とyōを繰り返すこともある。
唉(欸)āi承諾を表す。“ā…i”のように長く伸ばすこともある。
ため息をつく声。
ài悲しみや惜しみを表す。長めに発音されることが多い。
ēi呼びかけや注意を喚起する声。相手が承知しているが,念のためさらに注意をひくときに用いる。
éiいぶかる気持ちを表す。
ěi反対・不同意を表す。
èi承諾や同意を表す。
ǎi反対または否定を表す。半3声に発音する。
ài悔しいときに発する声。感情によって短く切ったり長く伸ばしたりする。
唵(咹)ān承諾を表す。
相手の注意を喚起したり,相談する婉曲的な語気を表す。
ǎn疑問を表す。
得意または満足な気持ちを表す。重ねて用いることが多い。短く発音する。
嗨哟haīyō大ぜいで力仕事をするときの掛け声。
咳(咍・嗨)haī呼びかけや注意を喚起する声。時に不満を表す。短く高い調子で発音する。
haī(hài)悲しみ・後悔・驚きを表す。息を抜くように発音され,第4声のように聞こえる場合がある。
hng疑惑・不満・怒り・軽蔑を表す。舌根子音の“h”と両唇鼻音“ng”の合音。
噢(喔)ō理解・了解の気持ちを表す。第1声になるとは限らず,音の高低・長短などがそのときの感情によって変化する。
ó半信半疑の気持ちを表す。
ǒ驚きや半信半疑の気持ちを表す。
哦(喔)ò思い当たったときに発する声。
wèi(wéi)呼び掛けの声。電話では第2声で発音することが多い。
驚きやいぶかりを表す。状況によって短く発音したり長く伸ばしたりする。
yōu驚嘆を表す。