中国語のフレーズとしては最も有名なものの一つ。日本語の「こんにちは」に相当するが、多少よそよそしい表現で、親しい間柄や隣近所のように頻繁に顔を合わせる相手には使わない。
一応「こんにちは」和訳されるが、時間的概念はなく、朝や晩でも使える。その意味では英語の“Hello.”と同義である。そのため、朝晩の“你好。”は「おはようございます。」「こんばんは。」と訳す。ちなみに英語“Good afternoon.”は午後のあいさつだが、一般的にはあまり使われない。その中国語訳は“下午好。”となるが、これはいわゆる翻訳語で、こちらも日常的には使わない。
目上の人に対しては“您好。”[nín hǎo.]、複数の人に対しては“你们好。”[nǐmen hǎo.]と言う。同じく複数を表すものとして“大家好。”[dàjiā hǎo.]「みなさん、こんにちは。」という表現もあるが、これは講師が聴衆に向かって使うなど、不特定多数に対して使われる場合が多い。
また、“老师好。”[lǎoshī hǎo.]「先生こんにちは。」のように、一定の社会的地位を持つ職業名や役職名に直接“好”をつけて挨拶とすることもできる。また、その前に相手の姓をつけて、“李老师好。”[Lǐ lǎoshī hǎo.]「李先生こんにちは。」や“张总好。”[Zhāng zǒng hǎo.]「張社長こんにちは。」と表現することもできる。
なお、職業名や役職名の後に“你(您)”をつけて、“李老师你好。”[Lǐ lǎoshī nǐ hǎo.]「李先生こんにちは。」や“张总您好。”[Zhāng zǒng nín hǎo.]「張社長こんにちは。」と表現してもよい。
同じように、“同学们好。”[tóngxué men hǎo.]「学生のみなさんこんにちは。」、“观众朋友们好。”[guānzhòng péngyǒumen hǎo.]「聴衆のみなさんこんにちは。」という形で、特定のグループの総称に直接“好”をつけて挨拶とすることもできる。
この他、見知った相手で、食事時の場合は“吃饭了吗?”[chīfàn le ma?]「もう食べましたか。」と表現することもできる。日本語で天気が挨拶言葉になるのと同じく、食事に関する言葉が挨拶のテーマとなる。
朝の挨拶。多少かしこまった表現で、親しい間柄の場合は“你”を省略した、よりくだけた表現である“早。”[zǎo.]を使うのが普通である。
“早安。”[zǎoān.]という表現もあるが、改まった表現で、あまり使わない。英語の“Good Morning”に由来する“早上好。”[zǎoshànghǎo.]という表現もあるが、これも親しい間柄ではほとんど使わない。
それ以外のルールは基本的に“你好。”と同じで、目上には“您早。”[nín zǎo.]、複数の人に対しては“你们早。”[nǐmen zǎo.]と言い、“李老师早。”[lǐ lǎoshī zǎo.]「李先生おはようございます。」と表現することができる。
また、“你好。”の項目でも解説しているように、“你好。”は朝昼晩を問わない表現なので、“你好。”の項目の表現は基本的にすべて朝の挨拶として使用することができる。