一点突破で自信をつける

前項では「目標を低く」設定することで学習ストレスの軽減を図る方法を紹介しましたが、本項はそれを昇華させた「攻め」のリストラ楽習法について考えてみたいと思います。

「成果」挙げる

語学は始めたばかりのころは新鮮感があるので苦には感じませんが、個人差はあれども新鮮感というものは消滅するのも早いものです。

平たく言えば「飽き」なのですが、これこそ語学を進める上で最初に訪れる、そしておそらく最大の難関なのではないでしょうか。

で、その対策なのですが、これを克服する方法の一つに新鮮感を失う前に一定の「成果」挙げるという方法があります。

これまでできなかったことができるようになるのはうれしいことですし、自信にもつながります。これを新鮮感が薄れた後でも学習を継続できる原動力とするのです。

一点突破法

前項の終わりに「ミニ限定法」として一定期間ある項目に絞って集中的に学習する方法を紹介しましたが、これを応用して新鮮感を失う前に成果を挙げるため、それをなるべく早期に、そしてちょっぴり極端にした方法こそ「一点突破法」です。

方法は至って簡単。入門で中国語の基本的な項目を学んだ後、なるべく早期に一点突破にかかります。勉強する中国語の項目と範囲を絞って、それに集中するのです。

例えば、もしお気に入りの歌手がいるのなら、お気に入りの歌詞を徹底的に勉強します。何度も聞き、歌詞の単語を一つ一つ調べ、そこに使われている文法事項も文法書で調べ、ソラで歌えるようにしてしまうのです。

お気に入りの歌を教材としているので勉強していても楽しいでしょうし、一通り勉強した後は一字一句聞き取れるようになるので自信もつきます。

もし三国志などの中国小説が好きならば、同じ方法で三国志の本を徹底的に勉強して何度も読み返せばよいでしょう。

古文調の原典は上級者でもないかぎり難しいですが、幼児向けに簡略化され、ピンインまで付いた三国志の本も出版されてますので、初級者でも十分実践することができます。

「会話」と「文通」

歌や小説より実践的なものを選ぶならやはり「会話」でしょう。ごく基本的な会話だけでよければいくつかフレーズを覚え音声をたくさん聴けば誰でもそれなりに話せるようになります。

下手なりにでも話せるようになると自信がつきますし、「もっとうまく話せるようになりたい」という欲望も出てくるので、飽きやすい学習者は会話だけに絞って集中的に学習してみてもいいでしょう。

会話とその土台となるリスニングだけに絞ったスピードラーニングの中国語版ピンズラー中国語のような教材もありますので、継続するのが苦手な方は利用してみてもいいでしょう。

会話のほかにペンパルを作って文通するという方法もあります。会話に比べじっくりと文章を練ることができるので、文法力の養成にも有用です。

インターネットのおかげでペンパルは簡単に見つかるようになっているので、マメに文章を書くのが苦にならない人にはおすすめの方法です。

映画は?

中国映画が好きという方は「中国映画を使って勉強したい」と思われるかもしれませんが、初級レベルではちょっと難易度が高すぎるのでおすすめできません。少なくとも初級終了レベルまで待ってからはじめた方がいいと思います。

加えて中国語は英語のように映画のスクリプトを利用した教材が豊富に発売されているわけではありません。生の映画は中級レベルの学習者でも難しいので、ある程度地力がつくまでお預けにしてください。

なお、私が確認しているところでは、中国映画の中では『さらば、わが愛/覇王別姫』のみ中国語学習用のテキストとしてスクリプトが発売されています。

『さらば、わが愛 覇王別姫―中国語・日本語対訳シナリオ集』(Amazon.co.jp)
DVD版『さらば、わが愛/覇王別姫』(Amazon.co.jp)

映画を利用した学習については「映画で学ぶ中国語」の項も合わせてご参照ください。

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