可能補語は動詞と結果補語または方向補語の間に“得”もしくは“不”を挿入することで表現する。“得”は肯定を表し、“不”は否定を表す。
| 動詞 | 得/不 | 結果補語 | |
| 看 | 得 | 见 | (見える) |
| 看 | 不 | 见 | (見えない) |
| 動詞 | 得/不 | 方向補語 | |
| 过 | 得 | 去 | (行ける) |
| 过 | 不 | 去 | (行けない) |
| 提 | 得 | 起来 | (持ち上げられる) |
| 提 | 不 | 起来 | (持ち上げられない) |
“不”は軽声で発音され、補語で軽声で発音されていたものは元の声調で発音される。
肯定の可能補語は、通常、疑問文や可能補語で問う疑問文に対する返答、あるいは反語文に用いられる。
| 这本书你看得懂吗?看得懂。 | (この本を読んで理解できますか。わかります。) |
| 事情都到了这份上,你还说得出口吗? | (この期に及んで、お前はまだ口を挟むことができるのか。) |
否定形の“不”にはこのような制限はなく、そのため否定形の方が使用頻度が高い。
可能の肯定補語は通常の肯定形では使用しないため、単に「~できる」という肯定の意味を表す場合は助動詞を使うのが一般的である。
| 今天我能早回来。 | (今日は早めに帰ってくることができる。) |
許可や禁止の意味を表す場合、助動詞を用いる。
| 你不能进去。 | (あなたは入ってはいけない。)[入ることを許可されていない] |
可能補語では許可の意味にはならない。
| 你进不去。 | (あなたは入れない。)[入る能力がない] |
能力や条件の意味の場合は可能補語と助動詞のいずれも使用可能だが、補語を伴う文の否定形では可能の助動詞は使えないため、必ず可能補語を用いる。
| ○ | 我拿不起来。 | (あなたは持ち上げられない。) |
| × | 我不能拿起来。 | |
可能の助動詞と可能補語を併用することで、表現を強調することができる。
| 这点东西,我一个人能拿得动。 | (これぐらいのものなら、私一人で動かせる。) |