中国語リスニングにおける精聴と多聴

リスニング力はリスニングで強化

中国語のリスニング力を高める方法は一つしかありません。それは中国語をひたすら聴くことです。

お叱りを受けそうですが、結局のところこれしかないのです。「秘法」なんて存在しないのが現実だということをまず肝に銘じてください。

その上で話を進めます。「秘法」はありませんが、どのように聴くと効果が高いのか、という「聴き方」の問題があります。

精聴と多聴

リスニング訓練方法は基本的に2種類の方法に大別されます。それがいわゆる「精聴」と「多聴」です。

どちらを重視すればよいかという点に関しては多少意見の相違もあるようですが、私の意見を先に申し上げますと、どちらも重要です。

…こんな回答ばかりですみません。

もっとも、一口に「精聴」「多聴」と言っても具体的な訓練方法についてはいろいろあるので、一概に是非を判断すること自体無理があるのですが。

この「精聴」と「多聴」ですが、初級段階では「精聴」に重点を置き、その後語学力の上昇に伴って「多聴」に重点を移していくのが最も効果的な方法と考えられます。

初級段階におけるリスニング学習

初級段階では語彙力に限りがあります。多聴を行うと始めから終わりまでまったく聴き取れない状態のままになります。

これが平気な学習者の場合はこれでも効果はあるのですが、多くの学習者にとって、何を言っているのかわからないものを聴き続けるのは苦痛以外の何物でもありません。

中国語力の上昇に伴って聴き取れる語彙は増えていきますが、程度の差こそあれリスニング力の向上を実感できるまで数ヶ月を要するので、無計画な多聴は挫折の要因となりかねません。

一方精聴の場合は繰り返し聴きますので、最終的にはほぼ聴き取れるようになります。

聴き取れるようになるとどの単語がどのように発音されるのか確認できるようになるので、別のスクリプトを聴いてもその単語は聴き取りやすくなります。

学習初期段階では基礎的な文法項目・語彙等について徹底的に基礎を固める必要がありますので、このような繰り返しによる基礎力の強化は、その後の中期、後期段階における学習方法を考える上でも重要です。

なにより大きいのはやはり聴き取れることに対しての喜びでしょうか。これまで聴き取れなかったものが聴き取れるようになると自信がつきますし、学習継続の原動力となります。

中国語学習においては、初級のハードルを越えると挫折する可能性が大幅に低下します。

初級段階では学習に対して興味を失わないようにすることが重要なので、手当たり次第に聴き取れないものを聴きまくって挫折感を味わうようなことは慎むようにしてください。

とにもかくにも、初級段階における精聴の有効性は語学教育の現場で既に実証されていることなので、とやかく言わず実践されることをおすすめします。

この件に関しては外国語学習法の研究書

『より良い外国語学習法を求めて - 外国語学習成功者の研究』 竹内 理 (著)

で詳しくレポートされています。ご興味のある方は別途ご参照ください。

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