中国語辞書の選び方

古来、語学は辞書選びから始まるものと相場が決まっています。

学習テキストはレベルに応じて変わっていきますが、辞書は入門から上級まで一貫して同じものを使用することが少なくありません。初級者用の辞書などもありますが、つきつめればこれらの辞書は補助用のものに過ぎません。

この点だけを見ても辞書選択の重要性が伺えます。よい辞書を選ぶことは効果的に中国語を学ぶための第一歩であり、且つ踏み外すことができない一歩なのです。

新しい選択

幸いにして?中国語の辞書はそんなに選択肢が多いわけではありません。はっきり言って二者択一の世界です。

日本で販売されている辞書で、広く支持されているのは主に次の二つです。

『中日辞典』 (北京商務印書館、小学館)
『中日大辞典』 (愛知大学中日大辞典編纂処)

中国語辞書世界ではこの局面が長く続いていたのですが、21世紀に入り、技術革新が中国語辞書に新しい選択をもたらしました。それが「電子辞書」と「辞書ソフトウェア」です。

中国語辞書三国志

従来の「紙媒体辞書」と新参の「電子辞書」「辞書ソフトウェア」、それぞれに長所と短所があります。

選択に際しては学習者の好みや学習環境もありますから「これが絶対」というものはありません。下記にそれぞれの長所短所をまとめていきますので、選択の糧としていただければと思います。

紙媒体辞書

長所:「安価」

従来の紙媒体辞書の長所は比較的安価なところです。使える電子辞書、辞書ソフトウェアは2万円を越えてしまいますが、紙媒体辞書は中日・日中辞書を二つ揃えても2万円を越えることはありません。

短所:「重い」「機能的に劣る」

一方、電子辞書や辞書ソフトウェアの出現によって紙媒体辞書の欠点が目立つようになってきてしまいました。ご存知のように辞書は分厚く、持ち運びに不便です。持ち運びに便利な小型の辞書もありますが、これはあくまで出先でちょっと言葉を調べるぐらいのもので、中国語「学習」という点から考えれば先に紹介した辞典に取って代わることはできません。

また、発音を聞くことができたり複数の辞書から検索できるなど多機能化が進んでいる電子辞書や辞書ソフトに比べ機能的な面での見劣りは否めません。

電子辞書

代表的中国語電子辞書:『CANON wordtank V90』

長所:「多機能」「持ち運びに便利」

中日・日中辞書はもちろん中国語会話辞典、中国語ビジネス用語辞典、パソコン用語辞典のような補助的な辞書、また中級以降で重要になる『現代漢語詞典』のような中中辞書、さらには大辞林のような国語辞典、とどめに英中中英辞書、英和和英辞書のような英語系辞書まで収録されてます。

また、音声機能、発音学習機能、単語帳機能のような学習補助機能がついていたり手書きで入力できたりとその多機能ぶりは目を見張るばかりです。

特に注目なのが手書き入力機能。中国語は同音の漢字が多く、発音(ピンイン・アルファベット順)から辞書を引くのは結構手間がかかります。また漢字を見てもピンインが出てこない初級者の場合さらに厄介で、部首、画数から単語を引くことになるのですが、これが結構面倒なんです。

それが手書き入力になるとピンインも部首も関係ないのですから、これほど簡便なものは他にありません。特に初級者にとっては福音と言っていいでしょう。

これだけの機能がついていて大きさは手帳ほどしかないというのは、従来の紙媒体辞書を持ち歩いていた私にとっては衝撃と言うしかありません。

短所:「(現在のところ)最新の辞書が収録されていない」

おすすめの中国語電子辞書「CANON wordtank シリーズ」の最新版である「90シリーズ」でこの問題が解決されました。

辞書ソフトウェア

代表的中国語辞書ソフトウェア:『ChineseWriter8』

長所:「多機能」「インターネットと相性がいい」

近年急速に伸びてきたのが中国語辞書ソフトウェアです。複数の中国語辞書を同時に検索できることをはじめ、例文検索機能や単語帳機能がついているものもあり、その多機能ぶりは電子辞書を凌駕するものがあります。

また、パソコンを使用するため今後中国語学習の中心となるであろうインターネットと非常に相性がいいのも大きな利点です。インターネットで新聞などを読み、分からない単語はクリックするだけで意味を検索、そして単語帳に登録できてしまいます。まさに夢のような中国語学習環境です。

短所:「パソコンがないと使えない」

言うまでもないのかもしれませんが、持ち歩きには不便です。ノートパソコンに入れて持ち歩きます?

選択のアドバイス

個人的に注目しているのが辞書ソフトウェアです。インターネットと相性がいいので、インターネットで学習ができる中上級者になるほどそのありがたみが分かるようになります。

これから中国語を始める方は是非電子辞書を購入してください。今や必携のアイテムと化しています。音声や発音比較機能、そして手書き入力機能は入門・初級レベルの学習者にとって大きな助けとなるでしょう。

また、最新のバージョンでは中級・上級者にとって不可欠な「中中辞書」も収録されていますので、すでに中級以降のレベルに到達している学習者でも購入しておいて損はないと思います。

問題は辞書ソフトと電子辞書を同時に購入すると5万円になってしまうところでしょうか。資金に余裕がある学習者は構いませんが、資金的にそこまでの余裕がない学習者は個々の状況に応じて選択してください。

初級者、特にこれから中国語を始めるという方、学校などに通っていて辞書を携帯する必要がある学習者は電子辞書を、中級以降の段階に入っていて、インターネットを学習に利用している学習者は辞書ソフトをそれぞれ優先した方がいいと思います。

おすすめの中国語辞書については「中国語教材を斬る!」の「中国語辞書」で紹介しておりますので、合わせてご参照ください。

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