中国語学習環境を考える

英語と異なり、中国語の学習を始める場合ほとんどの人はゼロからのスタートとなります。

最近は第二外国語で中国語を学ぶ人が増えてきているようですが、義務教育で学ぶわけではないので数は限られていますし、第一、大学の第二外国語はおまけみたいなものなので、事実上、ゼロからのスタートと言ってもいいでしょう。

中国語習得までの推定所要時間

一般に、日本人が英語を習得するのに必要になる時間は5000時間と言われています。では、中国語を習得するにはどれくらいの時間が必要になるのでしょうか。

中国の教育部(日本の文部科学省に相当)が主催するHSK試験では、400から2000時間の中国語教育を受けている者が初中級試験の対象者として、3000時間を越える者が高級試験の対象者として設定されています。

この試験は日本人だけでなく外国人すべてが対象となっていますので、この時間設定をそのまま日本人の中国語習得基準として用いるのは難しいと思われますが、参考にはなるでしょう。

仮に3000時間を基準として考えると、1日1時間で考えても8年以上かかる計算となります。

趣味としてならこれでもいいかもしれません。しかし、仕事で活かしたいとすると、24歳から始めて、ひとまず完成するのが32歳ではちょっと遅すぎです。

ここからも分かるように、中国語学習を始めるにあたってまず重要になるのが、学習時間の確保の問題です。

時間は作るもの

多忙な社会人でも中国語をマスターする人がいます。これらの人たちに共通に言えることは、時間の使い方が上手だという点です。

このような人たちは細切れの時間を有効に使います。いつ、どこにいても、2、3分でも勉強できるように、常に勉強道具を常備しています。通勤時間は言うに及ばず、風呂、トイレの時間も勉強します。

このタイプの人は集中力が並外れていて、強烈な目的意識があります。反対に時間のある人の場合は逆に集中力を維持するのが難しくなり、結果効率が悪くなるパターンも見受けられます。

このように、時間のあるなしは中国語習得の絶対条件ではありませんので安心してください。

中国語に接する機会があるかどうか

時間的な問題のほか、学習環境として考えられるのが、日常の中で中国語を使用する機会があるかどうかという点です。

中国語で業務をする機会がある場合は学習上非常に有利です。とは言っても、英語に比べてずっと使用頻度が低いので、このような機会に恵まれている人はあまりいないと思います。

また、現在は使用しなくても中国への派遣が決まっている場合や、あるいは中国語が必要な仕事への就職・転職活動を行っている場合は学習意欲を支える大きな力となります。

このような明確な目的のある人とそうでない人を比べると、上達速度の差は顕著です。

留学は日本で勉強してから

留学する場合は、国内で勉強するよりも断然有利な環境を手に入れることができます。もちろん留学しなくてもマスターできますが、時間及び金銭面で留学可能なら留学することをおすすめします。

国内では覚えるのに苦労するようなことでも、すんなりと身につけることができるのが留学の利点です。「百聞は一見に如かず」といいますが、中国語の習得についても同じことが言えます。

さらに、生活的、習俗的側面を肌で感じることは、その国の文化や人々の思考方法を理解する上で大変有利です。

ただし、留学する前にある程度日本で勉強しておくことをおすすめします。目安としては中国語検定準2級程度、TECC600程度が目安でしょうか。この点については稿を改めて考えてみたいと思います。

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