Chinese Writer 9 (チャイニーズ・ライター9) ~ 最強の中国語統合ソフトウェア

パソコンで中国語を使う/学ぶのなら絶対にコレ。『小学館中日日中辞書』『愛知大学中日大辞典』『中国語新語ビジネス辞典』『パソコン用語辞典』収録で音声付のマルチ中国語辞典、3種類の中国語IME、Eメール入力補助と翻訳機能、そして中国語文読み上げ機能まで。ビジネスユースから中国語学習まで、パソコンを利用した中国語業務と中国語学習を完全にサポートする、目下日本最強の中国語統合ソフトウェア、高電社の『Chinese Writer 9』を徹底解剖。

商品形態 ソフトウェア
価格 32,800円(標準価格・税込)
メーカー 高電社

特徴(メーカー〔高電社〕より)

一言で「中国語統合ソフト」と言ってもピンとこない方も少なくないと思います。以下、メーカーPRを簡潔にまとめます。

中国語デジタルマルチ大辞典

『小学館日中・中日辞典第2版』『愛知大学/大修館書店 中日大辞典』『大修館書店 中国語新語ビジネス用語辞典電子版第二版』『日経BP社 日中パソコン用語辞典改訂版』を収録。各辞書間で同じ単語についての語釈比較、複数の単語を含む例文検索、成句検索を行うこともできます。また、『小学館中日辞典第2版』の見出し語約68,000のネイティブ音声データを収録。また、気になる単語をワンクリックで登録できる「My単語帳」機能を搭載。

中国語IME

「GB18030-IME」「BIG5-IME」「CW-IME」の3種類の中国語IMEを搭載。広東語入力機能と、ピンインがわからない場合のための中国語手書き入力機能も装備。

◆GB18030-IME

中国国家標準文字コードGB18030とGB2312の両コードに対応したIME。Microsoft社の簡体字版Officeなど幅広く対応。また、GB18030コードに対応することにより、日本語Windows上で入力できる中国語漢字は、他社製品の約4倍以上に増えました。

◆BIG5-IME

繁体字中国語対応IME。

◆CW-IME

グラフィックソフトなどで中国語の入力を行えるIME。デザイン、印刷業界からの圧倒的な支持に加え、近年では日本国内に設置された金融機関のATMにも、中国語の入力と表示を目的として、フォントと共に採用された実績があります。

中国語翻訳エンジンC-TIME

C-TIMEは、中国語翻訳ソフト市場でトップシェアを維持する高電社の日中翻訳エンジンを利用した機能で、全角128文字までの日本語を中国語に翻訳することが可能。中国語メール作成を強くサポートします。

多彩な中国語フォント

GB18030コード2書体、BIG5コード12書体、GB2312コード12書体、CWコード簡体字12書体・繁体字2書体、ピンイン付きGB2312コード8書体、ピンイン付きCWコード8書体から成る豊富な中国語フォントを標準搭載。フォント画像についてはこちらで確認できます。

チャイニーズレターナビ

『中国語のEメール表現』の莫邦富事務所との提携により、日常、ビジネスで使える1,023文例を搭載。

チャイニーズレターナビ

『中国語のEメール表現』の莫邦富事務所との提携により、日常、ビジネスで使える1,023文例を搭載。

中文ファイルプレーヤー for iPod®

中国語のテキストと音声データをファイル単位で管理する中文ファイルプレーヤーから、ワンクリックでiPod®にデータを転送することができます。

中国語音声合成エンジン搭載

中国語音声合成エンジンの開発元として世界的に権威のある、iFLYTEKの技術を採用。

ガジェット(ウィジェット)機能

Web上の気になる単語をドラッグ&ドロップで辞書検索、日本語を中国語に置き換えたい状況下で瞬時に辞書検索、検索ボタンに隣接した朗読ボタンで発音確認できます。

声調を視覚的に確認できる抑揚変換(MASTER版のみ)

NHK放送技術研究所により開発された「声調参号」をベースにした抑揚の分析と変換技術により、中国語特有の抑揚を視覚で確認することができます。

ビジネス中国語検定(MASTER版のみ)

ビジネスシーンで頻出する約1,000の単語と、それらのネイティブ音声を収録。

中国語検定試験3&4(MASTER版のみ)

中国語検定試験3級と4級に準拠した2,000を超える単語を学習できます。

中国語会話ヒアリング(MASTER版のみ)

ジャンル別の400文例をネイティブ音声でリスニングできます。

解説(By 管理人)

で、「中国語統合ソフト」とは何なんだ、という話に戻りますが、早い話、パソコンで中国語を使うためのあらゆる機能をパッケージしたソフトウェアということです。昔は主にビジネス関連で中国語を使うためのソフト群でしたが、近年は中国語学習用のコンテンツも充実してきて、単なるビジネスユースの枠を超えた、総合的な中国語処理・中国語学習ソフトウェア化が進んでいます。

その機能は強力で、IMEや辞書から人工合成音声による中国語文の読み上げ機能まで搭載し、パソコンを使用した中国語学習になくてはならないソフトウェアに進化しています。

本項では、中国語学習者の視点から評価していきたいと思います。ビジネスユースとしては最早問答無用の存在で、評価も何もありませんから。

ここに注目!①......「中国語辞書機能~充実したメイン中国語辞書」

語学において最も重要なのが辞書。「Chinese Writer 9」でもそこはしっかり押さえられています。中国語辞書で最も重要になるメインの大型中国語辞書には中日辞典として『小学館中日辞典第2版』『愛知大学中日大辞典増訂第二版』が、日中辞典として『小学館日中辞典第2版』を収録。大型辞書については中国語電子辞書の上位モデルと肩を並べます。もちろん音声も確認可能。

サブ辞書としては新語辞典とパソコン辞典も収録されています。この他レター用例集もあります。

また、中国語Web閲覧補助機能との連携も良く、簡単に辞書を参照することができます。この点についてはパソコンの上で動くソフトウェアの強みで、電子辞書ではできない芸当です。

ここに注目!②......「My単語帳」

辞書と連携した単語帳機能が搭載されています。この手のソフトでは当たり前の話ではありますが、中国語学習者の立場から言えば、やはりこの機能はありがたいですね。

ここに注目!③......「入門初級者に優しい中国語IME」

パソコンで中国語を勉強する以上、中国語入力のためのIMEは欠かせません。中国語IMEは中国製のものを使うという選択肢もありますが、「Chinese Writer 9」付属の中国語IMEは辞書との連携が優れているので、特にこれから中国語を学ぶ入門者、学び始めて間もない初級者にとっては、「Chinese Writer 9」の中国語IMEの方が圧倒的に使いやすいと思います。おまけに手書き(マウス)入力機能もありますからね。

ここに注目!④......「中国語読み上げ機能」

あらゆる中国語文を読み上げてくれる機能です。これさえあれば、音声ソースがない中国語文でもリスニングできます。インターネット上には無限といって等しいほどの中国語で溢れていますが、それがそのまますぐに中国語テキストに早代わり。

それをiPodなどのデジタルプレーヤーに入れればどこでもリスニングができます。中国語学習者にとっては夢のような機能です。

音声も「Chinese Writer 8」と比べ断然に自然な音声となっています。違和感はほとんどありません。

ここに注目!⑤......「ピンイン付フォント」

声調付きピンインの直接入力やピンイン付きフォントでの表示が可能なので、オリジナルの中国語テキストが簡単に作れます。

この機能はどちらかと言えば教育者向けですが、学習者としても利用価値があります。

ここに注目!⑥......「声調を視覚的に学習できる」(MASTER版のみ)

MASTER版限定の機能となりますが、声調を波形で視覚的に確認できる抑揚変換で声調を学習することができます。

声調は中国語習得の第一の難関である発音の中でも日本人が苦手とする項目です。従来はひたすら耳に頼るしかなかった声調もパソコンを使えば波形で視覚的に確認できる......いい時代になりました。

ここに注目!⑦......「中国語検定・ビジネス中国語学習機能」(MASTER版のみ)

これもMASTER版限定の機能となりますが、中検3級4級とビジネス中国語についての学習機能が付属しています。これから中国語を始める人、または始めたばかりの人、特に突然中国に赴任せよという辞令を受けたビジネスパーソンにとってはうれしい機能です。

ここが不満!......「中中辞書が欲しい」

ワガママを承知で申し上げるのならば、「中中辞書」が欲しかった。さらにワガママを申し上げるのなら、「中英英中辞書」も欲しい。まぁ中中辞書や中英英中辞書については、オンライン辞典を利用するという手もありますけどね。ローカルで一括検索できればもっと便利かな、と。

総括

パソコンを使って中国語を勉強するつもりなら絶対に買いです。こんないいものがあるのに使わないなんてもったいないことこの上ない。ぶっちゃけた話、辞書だけでも元取れますしね。しかもこちらは発音付ですから。

辞書以外で特に注目なのが「中国語読み上げ機能」。ネットにゴロゴロしている中国語文をコピペして、こいつで読み上げてやればリスニング教材に早代わりですよ。

音声付のソースを探さなくてもいいのです。ダラダラと続く文章の中から、使える一文だけを切り取ってテキスト化することだってできます。素晴らしい。

で、肝心の音声についてですが、チャイニーズ・ライター8の音声は明らかに合成音声だとわかる代物でしたが、9はかなり自然です。少なくとも私はビビリました。「すごーい」の一言。

IMEについては、中国では中国語IMEは無料で配布されているので必須ではないのですが、中国で配布されているものはあくまで中国人向けのものなので、入門初級レベルの日本人にとってはチャイニーズ・ライターの中国語IMEの方が断然使いやすいでしょう。

辞書機能については中国語電子辞書と競合となりますが、パソコンで中国語を学ぶのならば、チャイニーズ・ライターの方が断然使いやすいですよ。その気になればモバイルパソコンに入れれば持ち歩きだってできます。まぁ、携帯性については中国語電子辞書には及びませんが。

パソコン学習をメインに考えているのならば、中国語電子辞書を買わずにチャイニーズ・ライター一本でも構わないと思います。このあたりは学習者の学習環境によるところが大きいので、それぞれ損得を勘案して決めてください。もちろん余裕があれば二つとも入手してしまいましょう。

上位バージョンであるMASTER版については、主に中国語学習機能を強化しているバージョン、という位置づけです。追加されている中国語学習コンテンツは声調学習機能と中国語検定3級4級及びビジネス中国語対策なので、入門初級レベルにある学習者はMASTER版の購入を考えても良いでしょう。

価格的に考えれば標準価格で4000円高いだけなので、追加機能分を別のソフトでバラ購入するより安上がりになります。

購入のヒント

電子辞書は語学への初期投資のなかで、比較的大きな割合を占める投資項目となります。となれば、少しでも安く買いたいと思うのが人情というもの。次のページで中国語電子辞書を安く買うための手引きを公開していますので、ご参照ください。

「中国語統合ソフトウェア購入の手引き」

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