中国も日本と同様に結婚年齢の高齢化と未婚女性の増大という社会現象が発生しています。
これを社会問題と見るか否かは人それぞれだと思いますが、次の記事によると、中国では行政の介入(笑)も始まっているみたいですね。
【増え続ける「負け犬」女性が社会問題化、ついに行政も介入へ―江蘇省南京市(Record China)】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000028-rcdc-cn
この現象に対し、南京市計画生育委員会がついに重い腰をあげて介入を決意した。「誤った結婚観を正さなければならない」と言う。都市部の優秀な女性は結婚相手にもそれなりを求めるが、「実は農村からの出稼ぎ労働者の中にも優秀な男性は多い」と指摘する。同委員会は今後、「もう少し広い視野で相手を探すよう」PR活動を展開していく予定だという。
「誤った結婚観を正さなければならない」という大上段に構えた物言いはさすがです。というか、こんな問題にも行政が介入するのもなんですが。
それはさておき、中国語ではこのような結婚しない女性たちを揶揄して“剩女”と言います。字で書いて如く「余りものの女」。日本語の「負け犬」もひどいですが、「余りものの女」も嫌な表現ですね。
“剩女”と呼ばれることに反発した女性たちは、“剩女”ではなく“圣女”(聖女)だ、と反論します。“剩”と“圣”が同じ発音であることにかけたものです。
まぁこれに対して「“圣女”を気取っているから“剩女”になるんだ」、と揶揄されることもありますが……
日本語だったら「残り物には福がある」のだから、「福女」だ、と反論しても良いかも。そう言えば、中国語にも“福底”という表現がありますね。“底”は器の底のことで、“福底”で器の底に残った食べ物のことを指します。これは幸福を呼ぶものだから、きれいにすべて食べるように、と子供に言い聞かせる表現です。
話を戻して、「余りものの女」こと“剩女”ですが、中国は日本に比べ多少「男女平等」なようで、“剩男”という表現もあります。まぁ、社会的なインパクトは“剩女”ほど大きくないので、あまり使われませんが。
ちなみに日本語の「負け犬」をそのまま翻訳した“战败犬” という表現もありますが、非常にマイナーな表現なので通じません。「負け犬」を辞書で辿っていくと、“丧家狗”という語彙が出てくるんですけどね。
ただ、“丧家狗”は「喪家の狗」として日本語の語彙にもなってますから、「負け犬」=“丧家狗”とするのはちょっと無理かも。ましてや“剩女”(“圣女”でもいいけど)の皆様を指して“丧家狗”なんて言えないですよね。
日本では“剩女”は“丧家狗”と呼ばれる、なんて言ったら、日本はなんて女性蔑視な国なんだ、と思われるでしょうね。ただでさえ、日本は男尊女卑の国である、というイメージがまだ根強いのに。
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