中国語学習「初級」テキスト学習編

「発音」「文法」「語彙」の三要素を押えた上で、より実践的な観点から初級レベルの中国語学習方法について考えていきたいと思います。

テキスト中心

初級レベル(特に初級初期~中期)の学習はテキストを中心に進めていきます。この段階では生の素材は荷が重く、消化不良を起こしてしまいますので、聞き流しリスニング以外の生物の使用は禁止です。

テキストはどこまでも丁寧に、細かく学習してください。学習初期の段階ほどこの姿勢が重要になります。基礎ができている学習者とそうでない学習者では初級後期から中級期での伸びが断然変わってきます。

特に初級初中期の段階ではそれこそ一字一句逃さないつもりで、丁寧に見ていってください。

学習手順

初級レベルのテキスト学習の手順は以下の形が基本となります。

リスニング

語彙の確認(単語の発音の確認を含む)

文法事項の確認

精読

音読

リスニング(発音の確認を含む)

基本形はこんな感じです。

以下に順を追って説明していきます。

1.リスニング

リスニングから始まりリスニングに終わることからもお分かりになると思いますが、リスニングは中国語初級段階の最重要項目です。詳しくは「中国語リスニングにおける精聴と多聴」をご参照いただくとして、漢字に精通している日本人にとってリスニング(とそれに内包される発音問題)さえ克服してしまえば後は楽なものです。

初級レベル、特に初中期ではリスニングについても丁寧に行うことが大切です。無理にとは言いませんが、できることなら「ディクテーション」したいものです。

ディクテーションしない場合でもテキストを開く前になるべくたくさん繰り返し聴くようにしてください。ここでは回数を指定することはしませんが、飽きない程度で繰り返し聴き返してください。

2.語彙の確認(単語の発音の確認を含む)

テキストを開き、本文を追いながら語彙を確認していきます。

初級テキストの場合、新出単語は基本的に語彙欄に記載されていると思います。語彙欄に掲載されていないにもかかわらず単語の意味がわからない場合はおそらく既出にもかかわらず忘れてしまったものですから、対訳文かもしくは辞書で意味を確認してください。

なお、「中国語語彙学習法実践編」でも解説したように、私は単語帳の作成を推奨しません。確認した語彙については語彙欄かテキスト周辺の空白部に書き込めば十分です。

また、ここでは語彙の確認と合わせて単語の発音のすり合わせを行います。テキストを見ながら音声を聴き、各新出単語の発音について確認してください。

3.文法事項の確認

文法事項の確認です。これも初級テキストの場合新出文法項目はだいたい解説がついてますので、そちらで確認すればいいでしょう。

もしテキスト学習に先立って文法書で文法項目を学習した場合は、この時点で既に文法の復習段階に入っていますので、文法の理解は難しくないと思います。

いまいちよくわからなかった場合、文法の知識をいま一歩深めたい場合は文法書で関連項目を確認すればよいでしょう。

4.精読

厳密に言えば(2)と(3)も精読の一部なのですが、便宜上分けて解説します。

語彙と文法の確認が終わった後、今一度語彙と文法を念頭に置きながらテキストをじっくりと読み返してみてください。

抜け落ちていた語彙や文法項目があったらここで補っておきます。

5.音読

発音、語彙、文法の全項目の確認が終了したら、次は音読です。

音読学習については「音読による中国語会話学習法」で解説していますのでここでは詳述は避けますが、初級レベルの音読では「発音」が重要な要素となります。

できれば自分の読み上げた音声を録音し、テキストの音声と比べてみてください。

音読を繰り返していると、特に初級レベルのテキストは短いものが多いので自然に覚えてしまうと思います。このため、語彙も記憶に残りやすくなります。

6.リスニング(発音の確認を含む)

最後に再びリスニングを行います。

この段階では既に精読・音読を経ていますので、100%聴き取りを基準とします。

もし聴き取れない語彙があったら今一度テキストを開き、語彙と発音を確認してください。

聴き取りに際しては頭の中で漢字の字幕を思い浮かべるような形で進めるのが理想的です。漢字と音声を徹底的にすり合わせていきます。

以上が基本形です。後は個人の学習状況、得手不得手、学習環境に応じて改良を加えてください。

テキストの選択

テキストが学習の中心となるだけにテキストの選別は重要です。

しかしながら、テキストは学習者の性格や学習環境に応じて選択する必要がありますし、何より相性というものもありますから、残念ながら「これが絶対」というテキストはありません。

ここでは推薦に耐えうるテキストを幾つかご紹介しておきます。

1.NHK中国語テキスト

中国語のテキストとしてはもっともメジャーなものではないでしょうか。公共放送ということもあり、値段の割には高品質のテキストとなっています。

ただし、毎年のNHKの語学テキストの売り上げが4月を頂点に右肩下がりになる現象を見てもわかるように、なかなか続かないというのが現実のようです。

NHK中国語テキストについては以下で詳述していますので、別途ご確認ください。

「NHK ラジオ中国語講座」
「NHK テレビ中国語会話」

2.国民的中国語教本 ときめきの上海

NHKの中国語放送は学生さん等時間に余裕があり、集中的に勉強したいという方にはペースが遅すぎます。

また、4月と10月の区切りを逃すとどこか中途半端になってしまうのがNHK中国語放送の痛いところでもあります。

このような場合は市販のテキストを使用することになるのですが、私は「NHK テレビ中国語会話」を単行本化した『国民的中国語教本 ときめきの上海』をおすすめしています。

このテキストについては以下で詳述していますので、別途ご確認ください。

「国民的中国語教本 ときめきの上海」

3.スピードラーニング Chinese

リスニングに重点が置かれた、一風変わった中国語学習教材です。

「従来の学習法ではどうしても続かない」という方、「外出の際の移動時間や家事等、耳の開いている時間を有効に活用して勉強を進めたい」という方におすすめです。

本教材については以下で詳述していますので、別途ご確認ください。

「スピードラーニング 中国語」

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