社会人留学生の中国語学習プラン

前項「退職して臨む中国留学」では、社会人中国留学の目標中国語レベルとしてHSK7級以上と提示しました。

本項からはこの目標を達成するための中国語学習プランについて考えてみたいと思います。

「時間」がない

社会人の学習プラン構築において最大の問題となるのが「時間」です。社会人は学生ほど時間的な余裕がありません。

業種職種にもよるでしょうが、まとまった学習時間を一日30分確保できれば万々歳というビジネスパーソンも少なくないのではないでしょうか。

ただ、幸いなことに語学はまとまった時間がなくても十分に学習を進めることができます。もちろん工夫と努力は欠かせませんが。

細切れ時間

多忙なビジネスパーソンの中国語学習プランは通勤の移動時間と「細切れ」時間の活用が基本です。

ビジネスパーソンにとって通勤列車はまさに動く図書館みたいなもの。語学に限らず社会人の学習は通勤列車の中で行うと相場が決まっています。

この時間と空間をうまく利用できる人は何事においても成功できる人です。「疲れた」「集中できない」なんて弱音を吐いて勉強しない人は語学なんて始めるべきではないでしょう。

特に語学はリスニングがあるのでこの時間を利用しやすいのが利点です。リスニングは本を開かなくてもできるものなので、座席のあるなしは問題にはなりません。

「細切れ」時間の活用も重要です。5分10分程度の「細切れ」時間は誰にでもあるもの。その際にサッとメモを取り出し単語を一つ二つ覚えたり、小声でテキストを暗誦できるかどうか......

これができる人は必ず身につきます。これは保障できます。これができる人はそれなりの根気があるばかりではなく、「絶対に中国語を身につけてやる」という意志が強いことも意味しているからです。

また、このような「細切れ」時間を利用した学習は集中力が持続しやすいため時間当たりの学習効果も非常に高くなります。1時間高度に集中力を持続するのは誰にでもできる芸当ではありませんが、5分集中するくらいのことはたいていの人には苦にもならないでしょう。

時間を細かく区切って学習すると学習にメリハリが生まれるものです。「細切れ」10分間6回で1時間学習した場合とまとめて1時間学習学習した場合のそれを比べると、細切れ時間を利用した場合の方が学習効果が高くなるのが普通です。

社会人となってから本格的に始めた私のやりなおし英語学習はこの「細切れ」時間を最大限生かすことを最優先とした学習プランを立てました。どこでもすぐに学習できるよういろいろと工夫を重ねたものです。

時間の「購入」

何かと不利な面ばかり目立つ社会人の中国語学習ですが、社会人には学生にない大きな強みが一つあります。それこそ「経済力」です。

個人差はあるでしょうが、少なくとも社会人の経済力は学生とは比べ物にならないでしょう。学生ではちょっと引いてしまうような価格のテキストやサービスでも、社会人にとっては苦にもならないものも少なくありません。

これらのテキストやサービスの中には優れたものも少なくありません。利用しなくても中国語を身につけることはできるが、利用すればより効果的効率的に中国語を学習できるというのが中国語通信講座や中国語スクール、中国語教室の存在意義なのです。

社会人はこの投資を惜しんではいけません。時間当たりの学習効果が高まればそれだけ早く、また大きい収益があるものです。これを「投資」と言います。

また、これらサービスは市販テキストに比べ高額になりますが、それだけのモノを払っているのですから「勉強しなければ」という動機付けにもなるでしょう。

おすすめのサービス

これから中国語を始める、という方には「ゼロからカンタン中国語」 をおすすめします。中国語入門レベルを3ヶ月で学ぶことができます。

通信講座ですがパソコンをベースに学習することができるので、ゲーム感覚で学習を進めることができます。

また、自分の発音を録音して標準発音と比較できるなど、従来のテキストベースの学習では不可能だった学習機能も豊富です。

入門を終了レベルに到達している方には「スピードラーニング中国語」 がおすすめです。

初級レベルの中国語学習ではリスニングが重要となります。「スピードラーニング」はリスニングを主体とした通信講座ですから初級者のリスニングテキストとしては最適。通勤電車の中で聴きまくればいいでしょう。

この二つの通信講座については別途分析したレポートを公開していますので、合わせてご確認ください。

「ゼロからカンタン中国語」
「スピードラーニング中国語」