中検3級

中検3級筆記文法項目分析、公式認定基準・基礎データ(出題・解答方式・合格基準点)、及びその意義についてのまとめ。

目次

筆記・文法問題分析

67回から72回(2009年・2010年度分)の筆記・文法問題を独自の基準で分類した。穴埋め問題は筆記[2]、並べ替え問題と語順問題(69~71回のみ)は筆記[3]に当たる。なお、一問で複数の文法項目を問う問題もあるので、問題数と項目総数はイコールにはならない。

中検3級公式認定基準

自力で応用力を養いうる能力の保証(一般的事項のマスター)

  • 基本的な文章を読み、書くことができること。簡単な日常会話ができること。(学習時間200~300時間。一般大学の第二外国語における第二年度履修程度。)
  • 単語の意味、漢字のピンイン(表音ローマ字)への表記がえ、ピンインの漢字への表記がえ、常用語1,000~2,000による中国語複文の日本語訳と日本語の中国語訳。

公式サイトより

級別寸評:3級

3級は中国語初級レベルの習得度を測る試験である。この試験に合格できれば、中級レベルにあると考えて良いだろう。

一般大学(非中国語専攻)の第二外国語における第二年度履修程度が基準となるため、中検3級資格を取得することで、第二外国語としての中国語の単位を付与される(要は試験を免除される)場合があるかもしれない。もちろんこれは各大学の規定によるので、この限りではない。ただ、もしそのような規定がなくても、大学の教務課なりに掛け合ってみれば、第二外国語を免除してもらえるかもしれないので、相談してみてはいかがであろうか。

また、3級は資格としての社会的価値が発生するレベルとなる。敢えて英検に喩えるのならば、英検2級に相当すると考えて良いだろう。もちろん、これは中国語レベルとしてではなく、社会的な価値としての見方であるのだが。平たく言えば、履歴書に記載できるレベル、ということである。

また、3級は中国語習得度を測る物差しとしても重要なレベルとなる。このレベルで問われるのは初級レベル全体であり、この試験に合格できれば、初級については修了したと見なすことができるためである。

中検級別受験者数において3級がもっとも多くなるのはこれら理由によるものと思われる。多くの学習者にとって、受けておいて損はしない級であろう。

3級試験結果データ

※データ出典:中検公式サイト

出題・解答方式
リスニング(選択式)/筆記(選択式・記述式):各100点
合格基準点
リスニング/筆記:各65点

3級試験結果データチャート

受験・合格者数推移 スコア推移

3級試験結果データリスト

  合格基準点 平均点(聴/筆) 志願者数 受験者数 合格者数 合格率
第75回 65/65 64.7/59.0 8,895 7,693 2,416 31.4%
第74回 65/65 65.1/61.9 9,607 7,969 2,966 37.2%
第72回 65/65 73.9/60.8 7,815 6,765 2,767 40.9%
第71回 65/65 61.6/54.3 5,477 4,733 1,364 28.8%
第70回 65/65 65.5/59.1 5,791 4,965 1,617 32.6%
第69回 65(50)/65(50) 40.9/56.0 6,439 5,671 1,582 27.9%
第68回 65(60)/65(60) 58.0/56.1 5,344 4,661 1,388 29.8%
第67回 65/65 65.1/61.5 5,523 4,779 1,730 36.2%
第66回 65/65(60) 66.8/57.5 6,753 6,005 2,308 38.4%
第65回 65/65 72.7/62.4 4,720 4,132 1,710 41.4%
第64回 65(60)/65(60) 56.9/56.7 5,143 4,428 1,353 30.6%
第63回 65(60)/65(62) 55.2/60.7 6,670 5,907 1,912 32.4%
第62回 65/65 65.4/67.9 4,885 4,331 1,866 43.1%
第61回 65/65 66.4/70.1 5,363 4,598 2,334 50.8%
第60回 65/65 59/69 6,776 6,040 2,229 36.9%

※ 合格基準点の( )の数字は、難易度調整のため当該回のみ適用された基準点。

模擬試験問題

筆記試験発音・文法模擬試験問題。

受験料
4,700円

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